ホワイトニングの歴史

  • 1844年 ミョウバンを使って歯の着色を落として白くする方法を“ホワイトニング”としてアメリカの歯科雑誌に紹介されました。
  • 1848年 次亜塩素酸ナトリウムなどの薬品やさらし粉を使用して白くする方法が報告されます。
  • 1877年 シュウ酸で歯の表面のエナメル質を溶かして白く見せるホワイトニングが考案されます。
  • 1884年(1889年) 現在主流になっている過酸化水素を使用したホワイトニングが始まります。
  • 1911年 過酸化水素に太陽光線を当てると歯が白くなることが発見されます。
  • 1918年 過酸化水素に光と熱を加えて歯を白くする方法をDr.Kulsmieが考案し、現在のオフィスホワイトニングの元になります。
  • 1968年 矯正で使用していたマウスピースに歯肉炎の治療のために過酸化尿素を入れて使用したところ、歯が白くなっていることに気づき、現在のホームホワイトニングの元になります。
  • 1989年 アメリカのHaywoodとHeymannが、歯肉炎の治療に使用していた過酸化尿素(10%)の漂白効果を利用し、この成分をナイトガードに入れて用いることにより世界で初めてのホームホワイトニング剤”White&Brite”が発売開始されます。
  • 1991年 アメリカのDr.Friedmanによって開発されたオフィスホワイトニング剤“Hi-Lite”発売開始され、患者および術者の負担が一気に軽減します。
  • 1992年 アメリカでレーザーホワイトニングが始まります。
  • 1994年 日本で海外ですでに発売されていたホワイトニング製品の治験がスタートします。
  • 1995年 日本初の歯のホワイトニング専門店“ティースアート”が銀座にオープンされます。
  • 1998年 日本で初めてのオフィスホワイトニング剤“ハイライト”発売開始されました。
  • 1999年 アメリカのDr.John Warner とEric Montgomeryによって全体の歯を1時間で白くできる画期的なホワイトニングシステム“ブライトスマイル”が開発され、多くの特許を取得。このブライトスマイルは現在のマルチアーチ(上下の歯に光が当たるようなライト)ホワイトニングの原型になっています。アメリカのウォールナットクリークにアメリカ初の歯のホワイトニング専門店“ブライトスマイルセンター”オープン。女性向けの商業施設お台場ヴィーナスフォートがグランドオープン。美容テナントにエステティックサロンやネイルサロンなどと並んで歯のホワイトニングのティースアートが選出されて出店されます。オープンをきっかけに新聞、雑誌、テレビなどで歯のホワイトニングが多数紹介されブームになります。
  • 2001年 日本初のホームホワイトニング剤が国内で発売されました。
  • 2006年 現在のセルフホワイトニングの原型である紫外線LEDと酸化チタンを使用したピュールホワイトニングが発売されました。

  • 『ウィキペディア(Wikipedia)他』

    我が国の研究成果

  • 2007年 オフィスホワイトニング後にフッ化物を作用させた場合、通常よりもフッ化物が取り込まれやすく、エナメル質の耐酸性が向上する。
  • 2009年 オフィスホワイトニング後にわずかに脱灰したエナメル質は唾液により速やかに再石灰化し、ホワイトニング前よりも安定したアパタイトの沈着が認められる。
  • 2012年 オフィスホワイトニングは、初期う蝕における再石灰化を阻害する唾液タンパク質を変成・除去させる効果が期待できる。ホームホワイトニング剤の過酸化尿素は、う蝕原因菌に対して顕著な殺菌効果があり、プラークの形成を阻害する効果もある。
  • 2014年  フッ化物配合のホームホワイトニング剤でホワイトニングを行うと、ホワイトニングを行わない場合よりもエナメル質の耐酸性が向上する。